Mopidyのインストール
概要
MopidyはPython製の音楽サーバ。 数多くの拡張機能が用意されている。 ローカルディスクの音楽はもちろん、Spotify、SoundCloud、Google Play Musicなどの音楽の再生ができる。 MPD (Music Player Daemon)やWebクライアントを使った音楽再生のコントロールができる。
あくまでMopidyを起動しているコンピュータで音楽を再生するものであって、音楽を配信する機能はない。
テスト環境
Slackware Linux x86_64 14.2
Mopidy本体のインストール
SlackBuilds.orgを使ってインストールした。次のような依存パッケージがあるので、全てインストールする。
- multimedia/Mopidy
- libraries/Pykka
- python/gst-python
- network/tornado
- python/backports-abc
- libraries/backports-ssl-match-hostname
- python/python-requests
- python/python-certifi
- python/python-chardet
- python/idna
- python/python-urllib3
拡張機能のインストール方法
Mopidyの拡張機能はpipで管理され、エクステンション一覧は次のコマンドで表示できる。
pip search mopidy
起動
ユーザでmopidy
と実行すれば、起動する
mopidy
デフォルトでhttpが有効になっていたので、http://localhost:6680 へアクセスするとmopidyのページが表示された。 後述の#WebクライアントをインストールするとこのページにインストールされているWebクライアントへのリンクが表示される。
基本的な設定
mopidyの設定はconfigコマンドで確認できる。
mopidy config
この設定を見るとわかるが、XDG Base Directoryの環境変数を指定するようになっている。
すなわちデフォルトでは、設定ファイルは$HOME/.config/mopidy
、データは$HOME/.local/share/mopidy
、キャッシュは$HOME/.cache/mopidy
に置かれることになる。
音楽ファイルのパスはXDG_MUSIC_DIR
を指定するようになっているが、この変数はデフォルト値が無かったので、$HOME/.bashrc
等の中で指定すれば良いだろう。
export XDG_MUSIC_DIR=$HOME/Music
Webクライアント
Webクライアントは公式のWeb extensionsのページに一覧がある。 例えば、Mopidy-Mopedは次のようにインストールする。
sudo pip install Mopidy-Moped
さらに、mopidy-tuneinをインストールすると、Mopidy-Mopedインターフェース内にインターネットラジオ曲の項目'TuneIn'ができる。